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会社を知る
社長が語る
バルテスの“これから”
創業以来、世の中のさまざまな変化に対応しながら、事業成長を続けてきたバルテスグループ。
その「強さ」の裏側にある事業戦略と今後の展望について、
バルテス・ホールディングスおよびバルテスの田中社長に語ってもらいました。
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interview #01
バルテスグループ
バルテス・ホールディングス株式会社
バルテス株式会社代表取締役会長 兼 社長
田中 真史
profile 1962年生まれ。高校卒業後、ソフトウェアエンジニアとして中小ソフトハウスに就職し、4年間、SE/PGとして従事する。その後フリーのエンジニアとして活動、1990年にソフト開発会社を設立し、代表取締役に就任する。約15年間の経営の後、後身に事業譲渡。ソフトウェアテストのプロ集団の必要性を実感し、2004年4月にバルテス株式会社を設立。代表取締役社長に就任。-
section #01
コロナ禍でも
バルテスが成長し続けられた
2つの理由コロナ禍に入ってから2-3年の間に、バルテスにはさまざまな変化がありました。
まず、大きく異なるのは会社の規模。従業員数は2倍近くまで増えました。さらに、売上についても前年比+約15%。数々の壁を乗り越えながらも、強い組織になりつつあると感じています。
コロナ禍においても当社が立ち止まることなく成長スピードを加速し続けることができた理由は、「世の中の変化に柔軟に対応できた」という点や、「今後やるべきことをミッションとして明確に示し、各部門が対応できた」という点が大きかったのではないかと思っています。
まず、「世の中の変化に柔軟に対応できた」という点については、新しい環境に従業員が慣れることが大切だと考え、コロナ禍当初からいち早く一斉在宅勤務に切り替えました。
さらに、バルテスでは人材育成の一環として資格取得支援や語学習得、ビジネススキルなど52以上の講座が自由に学べる「バルゼミ」という自社独自のプログラムを設け、毎年実施してきたのですが、対面でのセミナーをウェビナー形式に切り替えました。どこでも気軽に受けられるようになったことが功を奏し、受講者が格段に増え、従業員のスキルの幅を広げることができています。 -
section #02
テスト・品質向上支援の
ニーズは、世の中に
数えきれないほど溢れている「今後やるべきことをミッションとして明確に示し、各部門が対応できた」という点については、「重点領域の顧客との関係構築・新規開拓」「“メーカー”として自社でツールを開発し、サブスクで収益基盤をつくる」という2点が、ここ数年間での特に大きな取り組みです。
我々テスト産業のクライアントは、「エンターテインメント(ゲーム)」「組込」「Web・スマートフォン」「エンタープライズ」という4つのカテゴリに分けられるのですが、当社ではエンターテインメント系には設立当初から参入していませんでした。
残る3領域に対してテスト・品質向上支援に関わるソリューションを提供し続け、創業期は「組込」領域が主力だったのが、リーマンショック前後は「Web・スマートフォン」領域へ…という変遷を経て、近年は「エンタープライズ」領域が売上の5割以上を占めるまでになりました。
とりわけ規模が大きいのは、「金融」「保険」「流通」「公共」の4部門。これらに該当する事業を手がける企業・官公庁との取引を重点的に狙っているというのが、バルテスの事業戦略です。
例えば、「公共」に関しては、現在行政が急速にデジタル化を推進しています。行政のシステムに万が一不具合が起これば、多くの人の生活に影響が生じかねません。だからこそ、私たちのニーズは今後より一層高まっていくと考えています。
また、金融業界に関しても、デジタルマネーの普及が進み、紙幣・貨幣を使わない世の中になっていく中で、銀行の合併やシステム統合といった銀行の在り方や仕組みそのものを大きく変える過渡期が訪れようとしています。すでにさまざまな金融機関のシステムの品質向上支援に関わっている当社としては、この壮大なプロジェクトに参入する余地は十分にあります。
…と、このように、これからの世の中にはニーズが数えきれないほど存在しているというのがバルテスの現状なのです。
今、この成長市場に飛び込んだら、面白い仕事に関わることができそうだなとワクワクしてきませんか? -
section #03
テストツールのメーカーに
なることで、さらに多くの
企業の品質向上支援を
実現していきたい「“メーカー”として自社でツールを開発し、サブスクで収益基盤をつくる」という事業戦略については、これまで培ってきたテストの実績・ノウハウを結集し、2022年にテスト自動化サービス「T-DASH」をリリースしました。このツールの開発には、バルテスグループの「バルテス・モバイルテクノロジー」「RSR」が関わっています。テスト会社が独自開発で自動化ツールを作り、販売しているのは当社だけ。リリース以降、ユーザー数はどんどん増えていますが、まだまだ伸び代があるツールだと感じています。さらに、今後も新たにリリース予定のツールの開発が進んでおり、ゆくゆくはテストツールのメーカーとしてバルテスが世の中から認知されていく…という青写真も描いています。
また、2022年3月には、新たに「株式会社ミント」がバルテスグループに加わりました。「ミント」は金融機関向けシステム開発を得意としている会社なので、重点領域のひとつである「金融」のさらなる品質向上支援を促進する上で、今後の活躍が期待されています。 -
section #04
今までに培ってきた
ノウハウを「講師」という
立場から披露し、
バルテス全体の価値向上に
貢献してほしい成長市場で事業を展開しているバルテスが、現在抱えている課題。それは「人手不足」です。
案件は続々と入ってきているけれど、対応できる人がいない…という状況を打開するべく、バルテスグループは現在キャリア採用に力を入れています。
キャリア採用の方々に求めているのは、クライアントの各業界に関する業務知識。例えば、重点領域のひとつである「金融」に関連するシステムは、専門性が非常に高く、新卒の社員がゼロから学ぼうとすると全体像を理解するまでに10年はかかると思います。当社には前職で金融機関のシステムに関わっていた社員も何人かいますが、どのメンバーも現在重要な戦力として部門責任者やPMを任されています。
また、キャリア採用の方々にぜひお願いしたいのが、「バルゼミ」の講師役です。今まで前職などで培ってきた経験やノウハウを披露して、バルテス全体の価値向上に貢献してもらうことができれば、当社はさらに強い組織になっていけると思います。
バルテスの挑戦は、まだまだこれから。次の「波」をとらえ、波に乗り続けていく仲間を、私たちは待っています。
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